痛みを最小限に抑える治療

歯科治療に対する「痛い」という恐怖感はどこからきているのか?と考えたときに真っ先に思いつくのは「麻酔」ではないでしょうか?痛みをなくすための「麻酔」でありながら、麻酔そのものが痛かったために、 歯科治療を敬遠している人は少なくないはずです。カウンセリングで患者さんにご希望を伺うと「できるだけ痛みがなく・・」と、言われる方がたくさんいらっしゃいます。

そこで、当歯科医院では患者様に、痛くない、怖くない、我慢しなくてもよい様に、麻酔時の痛み、治療中の痛みを減らす方法を取り入れています。

1.麻酔時の痛みを減らすために

  • 麻酔薬の温度調整

    カートリッジウォーマー

    麻酔液は冷暗所保存で温度が低くなっており、このまま使用すると体温との差が大きく、痛みが強く出る事があります。

    そこで、出来るだけ体温との温度差が生じないように36度を目途に専用機器(カートリッジウォーマー)で人肌に近い状態で使用しています。

  • 表面麻酔の実施

    >表面麻酔

    歯科治療を行なう時に痛みを緩和するために麻酔で注射します。ただ、注射を打つ時の痛みに不安を感じる方も多いと思います。

    当院では、事前に麻酔を打つ場所に表面麻酔を施し、針がささる痛みの緩和をしています。表面麻酔は、患部に塗るゼリー状の薬品ですので痛みを伴う事はありません。

  • 30Gの針の使用

    注射の針の太さは痛みにも関係しています。刺す時には細い針の方が痛みは少ないですが、細すぎると麻酔薬注入時に圧力が集中しますのでその時に痛みが続きます。

    当院では30Gの針を中心に使用し、症例によって細い針を使い分けています。

    30Gの針
  • 歯科医師の熟練した技術

    >麻酔中写真

    麻酔注射の痛みを緩和するためには、歯科医師の技能も重要です。できるだけ粘膜に圧力をかけずに針を刺したり、一定量で麻酔液を入れる等、少しでも痛みを軽減できるように心がけています。

    麻酔は丁寧に行いますので、他院よりも時間がかかることをご了承ください。

2.治療中のストレスを減らすために

  • う蝕検知液の使用

    う蝕検知液

    取り除くべき感染層のみを染色するう蝕検知液を使います。染色部すべてを削除することにより、感染層のとり残し・削りすぎを防げます。

  • 軽度のむし歯は再石灰化促進

    再石灰化促進

    C0、C1という軽度のむし歯の場合は、う蝕検知液が反応しない限り、また、周辺にむし歯が無い限り、削らず再石灰化を促します。そのために、歯科専用の塗布剤(フッ化ナトリウム)を活用し、エナメル質の回復を目標に治療をしていきます。

  • 5倍速コントラで不快な音を軽減

    当院では通常のタービンよりも5倍の回転速度で処置が行える「5倍速コントラ」を使用しています。患者様が虫歯治療を嫌がる理由として「歯を削る時のキーンという音」があります。音を聞いただけでも痛くなってしまうといわれることもよくあります。どうしても「タービン」で削ると、エアー(空気)の圧力を利用して先端の内部にある羽を回して回転させているため風切り音がしてしまうのです。振動が少いため丁寧な処置が可能になり、音も小さくなります。あの甲高い不快な音を聞くだけで痛くなる方もご安心ください。

    5倍速コントラ
  • BGMによる心理的効果

    クラシックやヒーリングミュージックを院内に流しています。これは、心理的なリラックス効果はもちろん、歯科における不快な音を軽減させる効果があると言われております。

  • 切削バーを選択

    5倍速コントラ

    当院では、歯を削るために使用するドリルのサイズと痛みの関係も考えて処置を行っています。細部の歯を削る時には、1番小さなドリルを使用し精度の高い処置を行うことで必要以上削らず、痛みと不快感の緩和が可能です。